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つぶやき

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ケアマネのつぶやき

ケアマネジャーの誇りと現実


2000年にスタートした介護保険、この4月で満25年となる。同時にケアマネジメントという仕事が日本で本格的にスタートしたので、四半世紀このケアマネジャーとして仕事をしてきた身には何か感慨めいたものがある。

介護保険がスタートした当時は、全く新しい仕事に戸惑いながら、今では信じられないような件数を抱え、とりあえず認定を受けた利用者にサービスを提供するのに必死に働いた一、二年を懐かしく思い出す。そしてこの時期、この仕事に夢を抱いて独立してケアマネジャーとして働く人達もいた。私もその一人として、全国のそうしたケアマネジャーの人たちと語りあった。
そのうち要支援1・2は介護予防ということになり、要介護の認定を受けた利用者とは違い予防が大切だと言われた。しかし、ヘルパーやデイサービスを希望する利用者にとって、そんな制度変更は関係なくサービス提供の現場では随分戸惑ったものである。しかし、その戸惑いや疑問は今でも変わってはいない。
しばらくすると「ケアマネジャーは御用聞きか」「自立支援ができていない」といったケアマネ批判を度々耳にするようになった。そして求められることの多さと現場の忙しさに追われ、ケアマネジャーの仕事をやめ、元の看護、介護職に戻っていった人たちも少なくなかった。
介護保険は年を重ねるごとに複雑で、利用者にはわかりにくい制度へとなっていった。あれをやったらダメ、これはどうなったのか、制度改定の度にふりまわされ、時として利用者のニーズより制度の理解や事務に時間を費やしていたのではという反省もある。

突然の転倒骨折で在宅生活の危機を迎えた高齢者、入退院から在宅復帰を果たした利用者のことを思い出す。家で、こけたという早朝の一報で駆け付け、救急車の搬送に同行し、都会に暮らす子供たちに連絡を取りつつ、病院には日ごろの生活について情報提供を行う。退院の目途がつくと、帰って元の生活ができるような環境の整備やサービスの手配を行う。そして元の生活を取り戻すことができた高齢者。
一人暮らしで90代後半を迎え自宅で生活を続けたいと願う高齢者と、一人での生活を不安に思う遠く離れた子供の間で、ケアマネは生活の破綻をカバーしつつ、子供たちに情報を送り続ける。100歳を前にして最後は施設をご自身の意志として選択された高齢者にお別れしたとき、最期までご本人さんの願いを支え切れなかったケアマネとしての一抹の無念さと、ご本人の潔い決断に、これでよかったのだと・・

ケアマネジャーの仕事は、生活に何らかの困難を抱えた高齢者に最期まで関わり続けることである。これまでの日本の相談援助職にはなかった仕事。25年間のケアマネジャーの仕事を振り返り、これだけは言えると思っている。高齢期に訪れる様々な危機から、その生活を守ってきたことは確信としてある。確かに高齢期ゆえの限界のある生活であるが、そのひと時の、普通のその人らしい暮らしを支えられたのではというケアマネジャーとしての誇りは持っている。もちろん、現場で献身的に働いてくれたヘルパーさんたちの支援があったからこそではあるが。

そうして今、長年頑張ってきたケアマネジャーが、自ら高齢期を迎え、その仕事の最後を迎えようとしている。しかし、問題はそれを継ぐべき若いケアマネジャーが少ないという現実がある。その最大の要因が、ケアマネジャーの仕事の大変さややりがいに比べ、その処遇が極めて貧弱なことである。
そんな中で、もうっ少し頑張ってみようと、今は考えている。

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