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つぶやき

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ケアマネのつぶやき

深夜に帰宅 ケアマネの仕事はどこまで?

ケアマネジャーに連絡があったのは16時半ごろだった。デイケアから帰った一人暮らしのEさんの様子がおかしいので様子を見てほしいと。連絡してきたのは遠方に暮らす娘さんからだった。

ケアマネはその時、他の利用者に訪問中であったため、訪問看護にとりあえず訪問を依頼し様子を見てもらうこととし、その後訪問すると全く動けない状態で、発熱もあり看護師と相談、救急車を依頼して近くの病院に搬送してもらった。しかし、その病院では対応が難しいということで、さらに別の病院に搬送されることとなった。当然ケアマネは救急車の後をついて走ることとなる。その病院で検査の結果脳梗塞ということになった。薄暗い救急外来の前でケアマネに、入院になりますと告げられたのは夜も更けた11時になろうとしていた。遠方に住む娘さん入院になったことを連絡し、明日入院の手続きをするように依頼し、ケアマネジャーが自宅に帰ったのは午前0時を回っていた。

 こんなことはケアマネジャーにとって決して珍しいことではない。同時に消耗感の強く残る仕事でもある。果たしてそこまでやらなければならないのとかという思いもある。所謂ケアマネジャーのシャドーワークと言われている仕事は多い。高齢者の家に届いた書類の整理、役所への申請手続きの代行等々。

 ケアマネジャーがそうした問題を抱えなければならない問題の背景にあるのは一人暮らしの高齢者の増加にある。これらの仕事は家族がいれば高齢者の家族が対応していることがほとんどである。しかし身近に家族がいないがゆえに、否応なくケアマネジャーが対応しているのである。

 こうした一人暮らし高齢者の問題に対応する役割と仕事を新たにもとめ創造していくことも重要な課題である。しかし日々の暮らしの中で生じる、時として緊急対応を求められるこうした問題を新たなそれを担うべき機関や人に仕事を振っていくということは現実的ではないと考えられる。であるならばケアマネジャーに新しい任務としてそれを位置づけることが必要ではないか。それを制度としてどのように作っていけるかは検討が必要であるが、当面介護保険の中で「独居高齢者加算」は有効な解決策であると考えている

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