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活動報告

「オムツに関する調査」報告

 要介護状態になると様々な経費が掛かることになるが、その中でも最も大きいのがオムツにかかわる費用である。今回ケアプランセンターあすかでは要介護状態にある方のオムツの使用状況を知るために調査を行った。

 調査は現在ケアプランセンターあすかで担当している要介護1~5の利用者を対象に、令和7年9月に面接で実施した。回答者数は215名で回答率は80%であった。なお今回の調査ではフラット型オムツ、テープ型オムツ、紙パンツ、尿取りパッドを対象とした。

 調査結果では、全利用者の半数以上が何らかのオムツを使用していること。要介護2の方で約60%、要介護3の方も約半数が何らかのオムツを使用していること。そしてその種類は、要介護1・2・3の比較的介護度の低い方は紙パンツ型のものと尿取りパッドが多く使用されていること。

 一方、要介護4,5の方はほぼ全員が何らかのオムツをしていること。特に要介護5の方では全員がフラット型オムツ、テープ型オムツであった。

 介護度別オムツ使用状況

 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5介護度不明合計
使用している1533441974122
使用率43%62%47%90%100% 56%
全回答者数3553932176215

 次に、1か月オムツの費用がどのくらいかかっているかを尋ねた。既に介護用品支給を受けている方については金額に換算して回答してもらった。

 要介護1要介護2要介護3要介護4要介護5介護度不明 
1000円以下121   4
2000~3000円5158 1 29
4000~5000円561191234
6000~7000円1163 213
7000円以上 2854 19
わからない371021225

 今回の金額に関する調査の設問にはやや不適切な面もあったが、4000~5000円と答えられた方が最も多かった。金額を回答していただいた方のうち、月に4000円以上オムツ代にかかっている方が66%になっている。中には16000円等、具体的に1万円を超える金額を挙げて答えられていた方もいた。

 こうした要介護高齢者のオムツ使用状況からみても、現在各市町村が行っている介護用品支給事業は重要な役割を話していることが明らかだといえる。ただし市町によって、今回の調査からみても不十分な支給金額なところもあり改善が望まれる。

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